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リハビリテーションで、男料理!?

 本日はある方とリハビリテーションで、ソーセージ作りをしました。実はこれもご本人の趣味や趣向に合わせて考えたプログラムの一つです。当初から「指の力が欲しい」ということを言っていましたが、ただ指の運動をするのではなく、ご趣味であるワインや料理などから日々様々なプログラムを立てて実践しております。今回は肉をミンチにするところから行ってやるからにはこだわりの逸品を目指します。そんな大人の遊びの延長線上のような、好奇心をくすぐるプログラムに「楽しい」という言葉がたくさん飛び交いました。リハビリテーション時間以外でも奥様や娘さんにも振る舞い、食べてもらうということもできており、正にリハビリテーションの実践が生活につながったと、作業療法士冥利に尽きます。

 ご本人は脊髄損傷の後遺症があり、これまでに数々のリハビリテーションというものを全て試してきたと言います。ですが、そもそも行く意味を感じなくなったり、効果もさほど感じなかったと言います。しかし、一人一人に合わせたリリーズのリハビリテーションは、「何よりとても楽しい」、「できることを増やしていくためにも、自分が楽しいと思うリハビリが、リハビリなんだ」と話してくれます。付け足して、麻痺している冷たい手が「手が温かくなった」と、体にも反応があったと報告もありました。

 リリーズには現在男性のご利用者の方が多くいます。男性は特に仕事が人生の大半を占めますが、引退した後には実際にすることがないという方も少なくありません。また男性にとって大切な意欲の基準であるカッコよさも、従来のイメージするリハビリや訓練という一筋縄では叶わないことがあります。こうしたこだわりのあるかっこいい男性のリハビリテーションはなかなかつなぐ難しさがありますが、リリーズでは十人十色のプログラムを作ることが可能で男性の皆さんもとても楽しく実践されております。

 また、「心が動けば体が動く」という言葉を裏図けるように、近年脳科学の視点からも効果が示されています。体の機能やデータ数値ばかりがわかりやすく目が留まりやすい今日で、作業療法士とのリハビリテーションは体の機能だけにとどまらない、最も可能性があるリハビリテーションだと思っております。

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